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がん免疫療法の分類

  1. 要点
  2. がん免疫療法の分類

要点

◆「がん免疫療法」は、「がんによる免疫のブレーキをはずす治療法」と「がんに対する免疫を増強する治療法」に大別されます

◆当院では、「がんに対する免疫を増強する治療法」のうち「樹状細胞療法」、「非特異的リンパ球療法」に分類される「免疫細胞療法」を行っています

がん免疫療法の分類

「がん免疫療法」といっても、様々な種類の治療法があります。現在、「がん免疫療法」は、以下のように、「がんによる免疫のブレーキをはずす治療法」と「がんに対する免疫(がん免疫)を増強する治療法」に大別されます。ここでは、そこからさらに細分化した①~⑧の治療法をご紹介いたします。

 

当院では、以下の「がんに対する免疫(がん免疫)を増強する治療法」のうち、⑤樹状細胞療法、➅非特異的リンパ球療法に分類される免疫細胞療法を提供しております。

 

1)「がんによる免疫のブレーキをはずす治療法」

①免疫チェックポイント阻害剤:
がんによって抑制されてしまった「がん免疫」を回復させ、免疫細胞による攻撃を再開させる治療法です。現在までに、種々のがんで有効性が示され標準治療として行われています。抗PD-1抗体薬(オプジーボ®、キートルーダ®)、抗PD-L1抗体薬(テセントリク®)、抗CTLA-4抗体薬(ヤーボイ®)などがあります。

 

2)「がんに対する免疫(がん免疫)を増強する治療法」

②免疫賦活剤:
がん免疫を活性化すると考えられる物質(細菌も真菌(キノコなど))を投与する治療法です。現在もがん治療で標準的に使用されている有名な薬剤として、BCG(結核菌製剤)やピシバニール®(細菌製剤)などがあります。

 

③サイトカイン療法:
免疫細胞が産生・放出するがん免疫を高める物質(サイトカイン)を合成し、投与する治療法です。インターフェロン、インターロイキンなどがあります。

 

④がんワクチン療法:
体内の免疫細胞が、がん細胞を敵として認識する目印(がん抗原)をワクチンとして投与する治療法です。投与されたワクチンは、体内でがん攻撃の特殊部隊であるT細胞(CTL)にがんの目印を伝える樹状細胞に取り込まれがん攻撃が促進されます。がん抗原は、担癌者のがん細胞、又は合成されたがん抗原を用います。

 

⑤樹状細胞ワクチン療法:
④のがんワクチン療法と同じ仕組みをつかった治療法です。④のがんワクチン療法が、樹状細胞にがんの目印(がん抗原)を「体内」で取り込ませるのに対して、「樹状細胞ワクチン療法」では「体外」に取り出した樹状細胞に、培養環境で直接がんの目印を覚え込ませ体内に戻す治療法です。樹状細胞によるT細胞への教育は④同様体内で行われます。

 これ以外に、体表に近い腫瘍に対して直接樹状細胞を注入し、体内で患者ご本人のがんと樹状細胞を直接接触させて抗原を覚え込ませる治療法が方法などがあります。

 

⑥非特異的リンパ球療法:
血液からがん攻撃部隊であるT細胞やNK細胞を取り出し、増殖・活性化させ体内に戻す治療法です。T細胞療法とNK細胞療法があります。主にT細胞を対象とした免疫療法は、「活性化(自己)リンパ球療法」「アルファ・ベータT細胞療法」「 CAT療法」など、施行施設によって様々名称で呼ばれています。また、T細胞の亜型で、抗腫瘍効果が知られる「ガンマ・デルタT細胞」を増殖・活性化させて体内に戻す「ガンマ・デルタT細胞療法」があります。

 

 ⑦がん抗原特異的T細胞療法:
抗原を特異的に認識する受容体の遺伝子を入れて作ったT細胞を体内に戻す治療法などがあります。現状では、一部の白血病と悪性リンパ腫などの血液がんで有効性が証明され、保険適応の治療法となっていますが、適応症例はごく限られているのが現状です。CAR導入T細胞療法、TCR導入T細胞療法などがあります。

 

⑧抗体療法:
がん細胞表面上の分子に作用する抗体を投与する治療法です。薬物療法で使用される分子標的治療薬の一部が抗体療法です。現在では、乳がんや胃がんで用いられるハーセプチン®、大腸がんや頭頸部がんで用いられるアービタックス®、大腸がんをはじめ種々のがんで用いられるアバスチン®など、種々の抗体療法薬が標準治療として使用されています。

 

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