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成分採血について

  1. 要点
  2. 免疫細胞療法における成分採血(アフェレーシス)
  3. 成分採血の必要性
  4. 成分採血の実際
  5. 成分採血における合併症

要点

◆  成分採血とは「分離」を意味するギリシア語の「アフェレーシス(apheresis)」を日本語に訳した言葉で、血液中から目的の血液成分・因子を分離する採血手法を指します

◆  樹状細胞培養に用いられる採血方法です

◆  成分採血では太い静脈にカテーテルを留置し約3~5時間かけて目的の血液成分の採取と不要な血液成分の体内への返却を繰返します

◆  基本的に重大な合併症はありません

免疫細胞療法における成分採血(アフェレーシス)

成分採血とは、「分離」を意味するギリシア語の「アフェレーシス(apheresis)」を日本語に訳した言葉で、ここでは体外循環(*)によって血液中から目的の血液成分・因子を分離する採血手法を指します。この採血手法は、免疫細胞療法では主に樹状細胞を対象とした治療法(樹状細胞療法)で用いられます。 (*)腎不全の時に用いる人工透析の要領で医療用のチューブなどで血液を体外に取り出して、処理後に体内に戻す処理方法のこと

成分採血の必要性

免疫細胞療法の樹状細胞培養では、末梢血中にある白血球の一種である単球を培養によって成長(分化)させることで目的の樹状細胞を得ています。しかし単球は、白血球内での割合が1割に満たない少ない細胞であるため、血液検査で行う通常の採血では治療を行うのに充分な数を得ることができません。

 

この問題を解決するのが成分採血です。血液を体外循環させて血液を採取することで、効率的な単球採取を可能にしています。

当院での成分採血の実際

成分採血は、具体的には大腿(足の付け根)や腕などの太い血管にカテーテル(または、太めの注射針)を刺入し、これを専門の体外循環装置(成分分離装置)に連結します。そして、成分分離装置に血液を引き目的の単球(単核球)の選別と採取を行います。この際、目的以外の血液成分は同じカテーテルから体内への返却します。この操作を3~5時間繰り返します。血液の採取速度や処理する血液量によって所要時間は前後することがありますのであらかじめご了承ください。

 

また、成分採血は安全のため心電図や血圧計などを装着しモニタリングしながら行います。採血終了後は、30分ほど休んでいただき全身状態に問題ないことを確認後ご帰宅いただけます。

成分採血による合併症

基本的に重大な合併症はありませんが、以下のようなことが起こることがあります。

 

①成分採血の大腿、又は前腕へのカテーテル(又は太めの注射針)刺入による副作用として、血管穿刺部の感染や皮下出血などが起こる可能性があります。

 

②成分採血時の麻酔によるめまいや吐き気、血圧低下などが起こる可能性があります。いずれの副作用も頻度は少なく軽微なものです。

 

③成分採血中に血液を固まりにくくする薬剤(クエン酸)が用いられますが、これが体内にはいることで低カルシウム血症や血小板減少が認められることがあります。低カルシウム血症では、初期症状として口唇、手指のしびれが出現することがあり、さらに進行すると手指筋肉のツッパリが出てくることがあります。頻度は高くはなく、適切に対処すれば問題ありませんので、症状が出た場合は医療スタッフにお知らせください。

 

④血小板減少も認められることがありますが、もともと血小板数が少ないなどの異常がある場合を除き、すぐに回復するため血小板輸血が必要になることはありません。

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